カイロプラクティック経営セミナー

井元 雄一PhD



コロナウイルス感染拡大時の経営(121号掲載)

今回は新型コロナウイルス感染拡大を受けて、急遽内容を変更してお伝えしようと思う。

まず「〇〇がウイルスに効く」などの様々なデマが飛び交うと思うので、健康に携わる専門職として、医学的に正しい情報を発信するようにしてほしい。具体的にはWHOや厚生労働省が発表する内容にも注意を払い、出所のわからない情報に惑わされたり発信することはしないようにしよう。

さて、今回の外出自粛などですでに多大な影響を受けている治療院も多いと思う。国の調査ではすでに倒産してしまった会社がいくつも出ている。収束時期も見えずに長期化する恐れもあり、経営について悩んだり、廃業がちらっと頭の中をかすめたりすることもあるだろう。

そんな時、頼りになるのが補助金、助成金、融資の類だ。現在で利用可能そうな助成金は、まず「新型コロナウイルス感染症による小学校休業等対応助成金」だ。2月から3月の休校によって休んだ場合に賃金相当額が助成されるというもの。雇用スタッフがいる場合は、「新型コロナウイルス感染症小学校休業等対応コース」、業務委託などのスタッフの場合は「新型コロナウイルス感染症による小学校休業等対応助成金」が適用になる。

他には社会福祉協議会が行う「生活福祉資金貸付制度の拡大」がある。

新型コロナウイルス感染症の影響を受け、休業や減収で生活資金に悩んでいる世帯であれば、社会福祉協議会の窓口で面談した当日に借り入れ申し込みを行い、20万円(状況によっては10万円)を1年間返済猶予付き、無利子で借り入れることができる。状況次第では返済も免除されることもある。少額だが、すぐに手元に現金が入るので、一時的に助かる人もいるだろう。融資だと「セーフティネット」が2億8千万円まで「新型コロナウイルス感染症特別貸付」は実質金利がゼロなので使いやすいだろう。あとは手続きが煩雑になるが状況次第では「雇用調整助成金」が大きい。休院にして研修をすれば助成金が出たりもする。

本来は売り上げを上げて助成金や融資に頼るべきではないのだが、今回ばかりは患者さんは治療院に来院できないので仕方がない。

通販やオンラインを実施していない場合は積極的に国の制度をうまく活用していってほしい。(2020年4月20日現在の情報なので、新情報を常にチェックしていくことをオススメする。)


国家資格に向けた新制度とビジネスチャンス(120号掲載)

カイロプラクティック制度化推進(準備)会議がずいぶんと進展してきているようだ。この会議は数年前から国家資格化に向けて動いており、実際に私も2度会議に参加させてもらった。厚生労働省医政局が積極的に参加して毎回有難いアドバイスをしてくれている。消費者庁や医師のアドバイザーも参加している。 

私がこの紙面で担当しているのは経営セミナーであるのだが、この国家資格化に向けた一大変革は先生方の経営において大きな転換をもたらす。 

まずあなたがこの国家資格化の流れに入っていけるのか、それとも除外されてしまうのか、によっては天と地ほどの大きな違いだ。 

現在は整体も含めてカイロプラクティック事業者は玉石混交の中で、国民がどの先生を選んでよいのか全く不透明だ。その結果、未熟だったり、不勉強や知識不足な先生にあたってしまい、健康を害する事故も多発しているのは周知のとおりだ。国としてもこの部分を放置し続けるわけにはいかず、そのためこの取り組みにはとても協力的だ。そのことを考えると、国として「この資格を持っている先生を選んでください」とアピールすることで事故を減らすことができる。 

厚生労働省による2019年11月14日の第8回検討会資料で新しく「非医業類似行為」という文言が登場したことも今回の制度化推進会議は、日本で資格化ができるとしたら最後のチャンスになるだろうと言われている。そのせいか業界のごく一部を除いて、ほとんどすべての団体が参加や協力を表明している。すでにカイロプラクティックの学校を卒業している先生たちを中心に、それまでの取得単位を認めて、近いうちに2,000人の資格者を認定する計画だ。もうすでに12月1日から資格受験の団体登録が始まっている。 

団体の運営者になっている人は、所属員で資格取得を希望する人のリストを制度化推進会議に提出をする。団体に所属している先生は、団体として申し込みを行ってほしい。団体に属さない個人の申し込みはまだ少し先になるという。 

詳細については推進会議事務局もしくはカイロタイムズ編集部まで連絡をすれば対応してくれるようだ。 

業界や国や制度が変わるときは、とても大きなビジネスチャンスだ。これらの機会を逃さずに時流に乗り事業展開をしていってほしい。ちなみに会議に参加したい人もオブザーバー参加は事前に申し込みをすればできるので、興味のある先生は連絡してみてほしい。 

カイロプラクティック制度化推進(準備)会議 

カイロプラクティック制度化推進サポーター募集 

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