Drウエムラの臨床ダイアリー

上村 高史DC



Drウエムラの臨床ダイアリーVol.17(121号掲載)

交通事故の症例 前編

こんにちは。今回は実際に起こった交通事故後の患者の症例を、警察の事故報告書を基に書きたいと思います。 

50代女性の方が、まず事故の内容は、見晴らしの良い横断歩道を青信号で歩行していたにも関わらず、赤信号を無視して走行して来た車に跳ねられ6~7メートル飛ばされました。ノーブレーキで跳ねられ、落下の際に頭、肩、腕から落ちたのですが、幸運に骨折はないものの右足が象の足のように青く腫れあがり、後頭部は10針縫う大けがで、肩、腕も腫れが酷く約4週間の入院で済みました。写真を見せていただきましたが、人間の足がここまで腫れるのを初めてみました。 

運転手はわき見していたため、信号が赤になっていることに気づかず、このような事故が起こったそうです。後に刑事裁判にまでなりました。 

幸いにも某有名大学病院で全ての検査を終えて、入院中に友人へ、早く体調を戻し仕事に復帰したいから病院以外で何か出来ることはないかと相談されていたところ、私の前職の同僚が当院を紹介してくださいました。 

その大学病院からは普通であればカイロプラクティックを紹介するはずはないと思いますし、保険会社では治療の許可が出にくいのです。もちろん日本ではカイロプラクティックには健康保険が利きません。それを考慮した上で、私は大変な事故にあわれた方に毎回伝えているのですが、「あなたの担当医に、私の友人の脳外科医と整形外科医クリニックを指定して受診できるように、セカンドオピニオンとして紹介状を書いてもらってください」とお願いしています。 

その上で脳外科医、整形外科医にカイロプラクティックの有効性を保険会社に説明していただくことで、たいていの交通事故の被害者は保険適応になっています。もちろん保険会社には施術プランと経過報告をし、施術証明書を全て提出しています。 

また患者さんのご自宅付近で良い整形外科、接骨院などがあるようなら、そちらで週2~3回通院して経過をみていただきます。しかしながら、半年も通っているのに改善が見られないという方が多く、私のところに相談、来院されることがあるので、その時は保険会社と話しあって治療プランを作成しています。場合によって交通事故専門の調査会社や弁護士が入る場合もあります。 

要は保険会社も時間が経過しているのに一向に良くならないと言われて、長く病院に行かれるのも困っているのが現状です。 


Drウエムラの臨床ダイアリーVol.16(120号掲載)

幼少期骨折の症例 後編

その数日後メールを頂きました。C7のアジャスト、これがドンピシャに効果を発揮した様子で、首から肩の張りが気にならなくなったことと、1回目のアジャスト後に自宅に帰ってお風呂で頭を下げて髪の毛を洗う姿勢がとても楽になり、両手の重さが減ったと本人が驚かれたと聞き、私も驚きました。人間の自分自身を治す力は凄いと感じました。

2週間後の2回目の来院は前回の左右向けない首と違い首の全体の可動域も上がっていました。もちろん可動域が上がったとはいえ普通の状態では、まだほど遠く、思ったとおり検査後C7が一番気になりました。今回はC7に軽くセットアップしただけで方向を定めたら軽く押し出そうとして軽くアジャストして動くのがわかり本人の負担も少なく初回の様なビックリもなく済みました。本人も軽いアジャストで動いたことを笑っていました。

この時人間の治癒力、適応力は凄いと感じました。今まで何十年もC1~C3の椎骨が固定されてあまり動きがない状態もあり、両手に痺れも見られていました。それがC7の可動域が向上したのをきっかけに、頚椎から上部胸椎の僧帽筋の筋緊張が取れて、毎日気になっていた肩の張りや痺れも減り、手に持つ力を持続することができるので、重い荷物も持てるようになりました。

今思えばC1・C3をアジャストしようと考えていましたが、結果的にこのケースは、上部頸椎や胸椎をアジャストしなくても良かった例です。C1~C3が一つの椎体になって多少動きが悪い時もありますが、リスク回避の部分もあり現在も触診はして確認しています。ですが、C1~C3にアジャストは一度もしていません。それでも見違えるほど、元気になっていますのでそれも私の励みになっています。

隔週で東京と県外の会社に出張に行く日々ですが、以前に比べて痛みが無く集中力も増し、疲労度合いが全然違うとのことで、現在も本人の希望もあり月に2回メンテナンスに来院されています。

また通院から2年後には結婚相手の彼女も連れて来られ、銀行でのお仕事に趣味のダンスが忙しいので体調管理を同様にお願いされました。

その彼女がアジャストに月1回のペースで来院されるようになり半年が過ぎた頃、その彼から「結婚することになったので結婚式に来て頂けますか?」と、なぜかお二人の結婚式にも招待して頂きました。

それまでほとんどお仕事の話をしたことがなかったので何をされているのか良く分かっていなかったのですが、式場のホテルに着きご家族を紹介され驚きました。お兄様2人が歯科医で開業されており誰も父親の会社を継いでいなかったため、本人が父親の会社を2つも引き継ぐことになったようです。彼は薬学部卒で薬剤師の免許を持つ傍ら、法科大学院にも行って弁護士の資格も取得しようと、弁護士事務所にも勤務していたことを結婚式の際に知りました。本業は、不動産業と車のディーラーを父親から引き継いでいるそうです。皆さんから薬剤師の免許も使って何かしたら、と言われるみたいですが、今はそれどころではなく考えられないほど忙しい様子でした。

結婚式で同じテーブルになった方々と名刺交換し、某県副市長、建設会社社長、税理士法人代表、大学教授などから、いろいろカラダの相談をされているうちに、私も、私の妻も体が悪いので、となりまさか患者さんとして来て頂けることにビックリしています。

家族や大事な方が健康でいられることは当たり前ですが、年を重ねるとどこかに問題が出ますのでこういう場所で相談できることも大事ですね。普通は社交辞令で本当に来院するとは思っていない私ですが、皆さんあちこち行っているが年だからという理由などで一向に良くならないとのことで、検査に来られ患者さんになって頂いています。

カイロプラクターとして仕事をして、式に招待されたことで普段あまり接点がない人たちとこういう形で繋がりができて良い1日でした。PCに向かう座り方のちょっとしたアドバイスや、予防の話をすることが大事だと感じ、今後も身近にいる方に伝えて行きたいと思います。

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