アメリカのカイロプラクティック

中島 一光DC



保険会社の画期的なプログラム(121号掲載)

アメリカのほとんどの医療保険にはディダクタブルというものがあります。これは保険会社が治療費を支払い始める前に、まず患者が支払わなければいけない年間自己負担額です(平均$500~1000)。この金額を患者が払い終わった後に保険会社が治療費を負担し始めますが、さらにCo-payという一定額($10~50)もサービスを受けるごとに毎回発生します。 

ユナイテッドヘルスケアという全米屈指の健康保険会社が画期的なプログラムを発表しました。雇用主加入による保険で急性腰痛に対するカイロプラクティック治療の自己負担額を0にするというプランです。すべての自己負担額無しで、治療3回までであればカイロプラクティック治療をある意味無料で受けられるのです。 

このプランの意義をユナイテッドヘルスケアの最高メディカル責任者ドシモMDが説明しています。「この新しい試みは、根拠に基づいた最良で手頃な価格の治療へのアクセスを広げ、腰痛に苦しむ患者たちが正しい時に正しい環境で正しいケアを受けることを促進させてくれることになり得ます。そして費用の削減もしながら多くの腰痛に苦しんでいる人々の健康が回復していくという大変有意義な変化が生まれるでしょう」。 

このプログラムによって脊椎映像診断22%、脊椎外科手術21%、オピオイド合成麻酔薬が19%削減できる可能性を秘めています。これらの削減を統合すると約20%以上の医療費削減が可能であり、利益を追求する保険会社にとっても有益なものだと思われます。しかも被保険者や雇用主の負担額も減るのです。全ての人々にとっての費用対効果が認められて選ばれたプロフェションがこのカイロプラクティックなのです。しかもMDの最高メディカル責任者にカイロプラクティックは科学的根拠に基づく最良の治療であり、急性腰痛にとって最も適切なケアだと言わしめたのです。 

私たちカイロプラクターの日々の努力が確実に実を結び始めています。この流れを他の健康保険会社にも結びつける必要があります。このプランでカイロプラクティックの力を体感できた患者たちの声がこれから大事になるでしょう。 


カイロプラクティックのCM(120号掲載)

2020年の東京オリンピックとても待ち遠しいですが、実はそのオリンピック期間中にカイロプラクティックプログレス財団と米国カイロプラクティック資格試験機構の財政的サポートにより、カイロプラクティックのコマーシャル(以下、CM)を放映するという素晴らしい企画が進んでいます。これはカイロプラクティック誕生125周年を祝う行事の一環として行われる予定で、期間中に30秒のCMを5回流すという事です。CMはアスリートや他の人々がドクターオブカイロプラクティックを職業として選択したいと感じられるような、そして自身や家族がカイロプラクティック治療を受けてみたいと思えるような内容となっており、前オリンピックアスリートで今現在はカイロプラターとして活躍しているドクターも出演する予定だそうです。 

米国カイロプラクティック資格試験機構の最高経営責任者ノーマンオウツDCは、「カイロプラクティックの職業価値や患者として受けられる治療の価値を世界に知らしめるにはこれ以上のチャンスはない。この歴史的なCMイベントは2千3百万以上の世帯に届く予定でありそれらの人々にこの素晴らしい専門職がどんなにやりがいのあるものかそして各々が最善な健康を維持するためにどれほどカイロプラクティックケアの利用価値があるかを知ってもらえるものだ」と発言しました。この後、他の団体や個人でのサポートを約束する声が多く上がりました。 

これまでもさまざまなメディアがカイロプラクティックの事を取り上げてくれる機会はありましたが、このように膨大な視聴者数のテレビCMとなればまた話は別です。しかもカイロプラクティック団体が自分たちの伝えたいことを自分たちで製作し何千万人かに向けてCMをそれも世界で最も見られるスポーツイベントであるオリンピック番組の放映時に流せるのです。もう一つのアメリカ最大のスポーツイベントであるスーパーボウル(フットボール決勝戦)でも、どのCMが面白かったかが翌日話題になるほどCMのインパクトは大きいです。カイロプラクティックのCMが人々に与えることができる影響力を心待ちにしています。 

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